(両陛下の沖縄ご訪問#3)昭和58年7月12~13日、献血運動推進全国大会

ひめゆり同窓会の人々と再会

両陛下は、昭和五十八年七月十二~十三日、第十九回献血運動推進全国大会のため、三度目の沖縄ご訪問をされました。

七年半ぶりのご訪問でしたが、この時も初日にまず国立沖縄戦没者墓苑をはじめ、南部戦跡をご巡拝になりました。ひめゆりの塔では、源ゆき子さんたち元隊員二十数名とも再会を果たされ、予定時間の倍もオーバーして様々に語り合われました。

その三回目の沖縄ご訪問後、陛下は次のご感想をお述べになりました。

「多くの犠牲を払った沖縄の人々が復帰を願って実現されたことを考える時、沖縄県民が復帰してよかったと思えることを願わずにはいられません。私どもはそのことをいつも念頭においてつとめていかなければならないと思います。珊瑚礁に囲まれた美しい島ですが、そこでは大勢の人々が亡くなっているわけです。初めて訪問した時に、伊江島では二人に一人、沖縄本島では三人に一人の人がこの戦争で亡くなったということを聞きました。これからもまた、沖縄県を訪れることがあるかと思います。いつもこのようなことが行われたことを心にかけていくつもりです」

両陛下は、本土の人々がほとんど沖縄に関心を向けていなかった頃から、「沖縄県民が復帰してよかったと思えること」を願われて、琉歌をはじめ沖縄の伝統文化を学ばれ、さらに昭和三十八年以来、毎年欠かさず「豆記者」とのご交流も積み重ねてこられました。そして、沖縄が本土に復帰するや、率先して沖縄の人々の間に入っていかれたのでした。

なお、「豆記者」は、沖縄と本土の中学校新聞部員交歓会メンバーのことで、相互に見聞を深め、親睦(しんぼく)をはかりました。