(両陛下の沖縄ご訪問#6)平成5年4月23~26日、全国植樹祭

即位後初のご訪問

平成五年四月二十三~二十六日、今上陛下は皇后陛下と共に第四十四回全国植樹祭ご出席のため、天皇に即位後初めて、皇太子時代から通算すると六回めとなる沖縄ご訪問を行われました。

糸満市の平和祈念公園に到着された両陛下は、摩文仁の丘をのぼられると、十八万余柱の戦没者の遺骨が納められた国立沖縄戦没者墓苑で献花され、深々と拝礼されました。

昭和天皇が「念願の沖縄訪問が実現することになりましたならば、戦歿者の霊を慰め、長年県民が味わってきた苦労をねぎらいたい」(昭和六十二年、記者会見にて)と願われた御心を受け継がれ、両陛下の沖縄ご訪問は南部戦跡の「祈り」から始まりました。

沖縄平和祈念堂では、陛下は遺族代表約百五十人を前に、原稿も見られずお言葉をゆっくり述べられました。当初二分間の予定だったお言葉は六分間に及び、その原稿は陛下が那覇に向かわれる飛行機の中でも推敲を重ねられておられたといいます。

二十三日夜には、那覇市の国際通りで、大提灯パレードが行われました。沖縄で提灯行列が行われたのは戦後初めてのことです。県庁前の沿道には「奉迎・感謝」の横断幕が掲げられ、五千人の参加者が日の丸の小旗を振りながら歩き、行幸啓の喜びを表しました。両陛下はご宿泊のハーバービューホテルの窓から、二十五分に渡って、親しく提灯を振ってお応えになりました。

二十五日の植樹祭では、天皇陛下は県木「リュウキュウマツ」の苗木を、皇后陛下は「フクギ」の苗木をお手植えになりました。植樹祭の会場となった糸満市米須の跡地は、その後整備が行われ、平成十年四月に「沖縄県平和創造の森公園」として開園しました。