(両陛下の沖縄ご訪問#8)平成16年1月23~26日、国立劇場おきなわ開場記念公演・宮古島と石垣島をご訪問

組踊「執心鐘入」をご覧に

天皇陛下は平成十五年に全都道府県への行幸を果たされましたが、その二巡めの皮切りとなったのが沖縄県でした。

両陛下にとって八回め、九年ぶりとなる沖縄ご訪問は、平成十六年一月、浦添市に完成した「国立劇場おきなわ」のこけら落としの時でした。陛下は平成五年の沖縄ご訪問の折に、「伝統の組踊(くみおどり)を演じる場があれば」とのお気持ちを関係者に話されており、劇場の完成を大変喜ばれていました。

両陛下は二十三日、那覇空港に到着されるとまず南部へ行かれ、平和祈念堂に立ち寄られた後、国立沖縄戦没者墓苑でご供花の上、黙祷を捧げられました。そして、お迎えした遺族代表に一人一人お声をかけられました。

その夜、「国立劇場おきなわ」で組踊「執心鐘入(しゅうしんかねいり)」をご覧になりました。能や歌舞伎の「道成寺」と同じ起源を持つと言われるこの演目は、首里城で一七一九年に上演された記録が残っています。この舞台に両陛下は盛んに拍手を送られました。

国立劇場 沖縄に開き 執心鐘入 見ちやるうれしや

国立劇場おきなわの構内には、陛下が詠まれたこの琉歌の歌碑が建てられています。

その後、両陛下は宮古島、石垣島をご訪問になりました。陛下は常々、離島や遠隔地の人たちを訪ねたいという気持ちを強くお持ちでした。侍従を通じ、「今回、初めて宮古島、石垣島を訪れることを楽しみにしています」と発表された両陛下の来訪に、両島とも多くの人が沿道に詰めかけ、わきかえりました。

宮古島では城辺町(ぐすくべちょう、当時)の農場でゴーヤー栽培の様子などを、石垣島では沖縄県水産試験場八重山支場で養殖研究池などをご視察になりました。